お菓子

結婚式などでいただく「引菓子」 (ひきがし)にはどのような意味が込められているのでしょうか


結婚式などのお祝いごとで参列してくださった人に渡す「引菓子」。
結婚式の引き出物にはお菓子がほぼ必ず付いていますよね。
これが引菓子と言われ、参列者の家族も食べることで幸せのおすそ分けがより多くの人に広げられるという思いがれ込められています。
引菓子で一番有名なものは「紅白まんじゅう」だと思いますが、最近ではバームクーヘンなど洋菓子も見られるようになりました。
これらの引菓子にはどのような思いが込められているのでしょうか

お祝い事には欠かせない「紅白まんじゅう」

  30061f13fdd0362a1ef810232f0814d3_s 結婚式だけではなくお祝い事の引菓子として不動の地位を築いているのが「紅白まんじゅう」です。
赤色は生命の誕生、赤ちゃんや日の光をあらわしており、白は人生の終わりを示す色として日本では全てのめでたい席で紅白の色を使用してきました。
紅白餅ではなく紅白まんじゅうが引菓子として使われるようになったのは、引菓子は帰宅した後色々な人に食べていただきたいという思いから、日持ちのするまんじゅうになったと言われています。

いまや一番人気「バームクーヘン」の引菓子

  ff5ea35aa84ec2a214dbbb79d7216bfc_s かつては引菓子と言えば紅白まんじゅうでしたが、今の結婚式ではバームクーヘンが引菓子の主流のようですね。
ドイツで生まれたバームクーヘン。バームは「木」を意味しており、クーヘンは「ケーキ」という意味を持っています。
その見た目は木の年輪を彷彿させることから、ドイツでも日本でも「長寿と繁栄」を意味しています。
健康で永く幸せにいられるようにという思いが込められており、皆から愛される素朴な味なので引菓子として選ばれるようになりました。

結婚式の最後に「金平糖(こんぺいとう)」を配ってもらったことはありますか?

  0c5f48e0544788a66bc51233797dcd60_s 結婚式の最後に新郎新婦よりこんぺいとうを手渡してもらったことはありますか?
今ではキャンディーなども金平糖に変わって配られるそうですが、もともとは金平糖だったようです。
金平糖は砂糖を長い時間をかけてじっくりと加工して作るので、新しい家庭をじっくりと作っていく事にたとえられるのです。
ヨーロッパでは結婚式や誕生日に缶に入れたキャンディーを送る習慣があり、それが日本にわたって結婚式で金平糖を配ることになったそうです。

香川県には引菓子専用のお菓子がある!?

  8a7b05c1c73a1f1301e2344fcb77ef0d_s 引菓子の主流は和の紅白まんじゅうか洋のバームクーヘンかと言われるぐらい極端ですが、香川県には引菓子としてとても有名な菓子があるのです。
「おいり」という名前のカラフルなまん丸のあられで、見た目は雛あられのような感じのお菓子です。
かつて丸亀城の姫の式の際に献上したのが始まりと言われており、「おいり」という名前も「嫁入り」とかけて引菓子としてとても縁起の良いお菓子なのです。

■関連ツイート■

 

終わりに

  引き出物にはなぜ必ずお菓子がつくのだろうと思っていましたが、幸せを来賓の家族にも分け与えてくれるという意味だったんですね。
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