「御金神社?なんと直球なお名前・・・」そう思わざるを得ない「御金神社」。
「御金神社」は、正確には「みかねじんじゃ」と読みます。その名の通り、金運アップで知られている、京都の上京区にあるお神社さんです。皆さんのイメージどおり、全体的に黄金色に輝いているのは、きっと金色の鳥居のインパクトが強いせいでしょう。
御金神社と金山毘古神
御金神社(みかねじんじゃ)の主祭神は、「金山毘古神(かなやまひこのみこと)」。この金山毘古神は日本神話にも登場する、鉱山を司る神様です。金山彦命と書かれる場合もあります。実は、「古事記」には金山毘古神と書かれ、「日本書紀」には、金山彦神と書かれているのです。鉱山の神様としては、金山毘売神(かなやまびめのかみ)とともに世に広く知られています。
御金神社と天照大神
御金神社は、金山毘古神だけでなく、天照大神(「日本書紀」での表記で「あまてらすおおかみ・あまてらすおおみかみ」と読みます)も祀っています。この天照大神は日本神話に登場するかなメジャーな神様ですね!三大格式の一つ「延喜式」にも記載されている神様ですが、自然神としての「天照」は「あまてらす」ではなく、「あまてる」と読むようです。「古事記」と「日本書紀」では、太陽が神格化した神様と書かれています。なお、「古事記」では天照大御神と書き、「あまてらすおおみかみ」と読みます。
御金神社と月讀神
御金神社では、金山毘古神と天照大神に加えて月讀神も祀られています。
月讀神(ツクヨミまたはツキヨミと読みます)も日本神話に登場する神様で、「月読命」と書くこともあります。月讀神は、天照大神、須佐之男とともに、三柱の貴子という重大な三柱の神の一柱にあたります。
黄金に輝く不夜城ならぬ不夜神社
冒頭で全体的に黄金色に輝いていると書きましたが、それは特に夜にこの御金神社にお参りに行ってみるとよくわかります。なんとこのお神社さんは24時間開いているのです!もちろん社殿はライトアップされています。そんなこともあって、参拝者を真っ先に迎えてくれる鳥居がより黄金に輝いてみえるのです。「仕事帰りにちょっとお参りに・・・」とか、「もうどこのお寺も開いてないけどもう少し京都を観光したい・・・」とか、思い立ったらすぐに、いつでも足を運ぶことができます。
アクセス良好な立地も魅力
この御金神社、365日24時間いつでも詣でることができるだけでもとてもありがたいのに、場所も地下鉄の駅から徒歩で行ける、という便利なところにあります。具体的には、烏丸御池駅の2番出口から徒歩7分ほど。そして、二条城から徒歩3分、という立地ですから、観光帰りに足を運びやすいですね。京都を観光するなら、二条城の後にこの御金神社を入れておくと良いでしょう。
御金神社の御利益
主祭神が金山毘古神・天照大神・月讀神というだけあって、御利益も金運に限らず多岐にわたります。
特に金山毘古神は、鉱山や鉱物の神様です。鉱山・鉱物から予想がつくと思いますが、刀剣や鏡、農耕具(鋤や鍬など)といった金属全般でできているもののご利益を授けてくれます。現代では、たとえば耕耘機などの農耕用機械や大型印刷機などの印刷機械をはじめ、様々な企業の工場の機械など、金属が使われている大型設備にご利益を授けてくれる神様として、各業界からの参拝客で賑わっています。
鉱物から作られている通貨にもご利益は及びますから、金・銀・銅にもご利益が及ぶことになります。結果的に資産運用にもご利益がある、ということで、金運・財運アップを目指す人も一日中参拝に訪れています。
御金神社の基礎情報
名称:御金神社(みかねじんじゃ)
所在地:京都府京都市中京区西洞院通御池上ル押西洞院町618番地
主祭神:金山毘古神=金山彦命(かなやまひこのみこと)・天照大神(あまてらすおおみかみ)・月讀神(つくよみのかみ/つきよみのかみ)
アクセス:京都市営地下鉄烏丸御池駅2出口から徒歩7分・二条城から徒歩3分
まとめ
京都市内にあって、しかも地下鉄の駅から徒歩7分。人気のある観光スポット二条城からは徒歩3分というアクセスの良さに加え、24時間365日ずっと閉まることなく参拝者を受け入れてくれる御金神社。特に24時間参拝できることが口コミで広まっているのか、日が暮れても多くの人がここを訪れます。金運アップを望む人々にとっても、観光客にも、とてもありがたいお神社さんですね。
初詣の夜やお祭の夜でなくても、夜に賑わう御金神社。なんだかワクワクしますね!