竹取物語や門松など日本では古来から「竹」は神聖な植物とされています。
繁殖力も高く、抗菌作用もあることから竹は昔からあらゆるものに加工され使われてきました。
竹は世界では温暖な地域に育つ植物で、赤道近くのアジアにも多くの竹林があるのですが、日本は竹が育つ最北端の地と言われています。
日本の竹は色も美しくとてもしなやかで、昔は中の空洞を利用して器や水筒などにも加工されてきましたが、現代では丈夫で抗菌作用のあるその繊維質が注目され、竹繊維を使用した服やタオルなども開発されています。
竹には霊力が宿っています
縄文時代の遺跡からも竹の加工品が出土しており、日本人と竹の関係はかなり古いものであることが立証されています。多くの地域で行われている神事には竹が使われています。
土地の4隅に竹を立てて厄払いする「地鎮祭」も多くの地域で行われており、大昔から竹には霊力が宿っており厄を祓ってくれる効果があると言われています。
竹の生命力のすごさには驚かされます
竹の成長スピードはほかの植物と比べても群を抜いています。一日に約1メートルというスピードで成長し、若竹から3か月ぐらいで成体となります。
この成長スピードのすごさから竹には神の力が宿っていると考えられ、神事などで使われるようになりました。また、竹は15年ぐらいの寿命なのですが、地下茎はさらに10年ぐらい生きており他の竹を発生させるので、半永久的に竹林は生き続けるのです。
私たち人間は竹林に守られているのです。
竹には霊的なパワーが宿っており、悪い気を遠ざけてくれる効果があるのですが、竹林にはまだ私たちを守ってくれる理由があるのです。竹の地下茎はとても丈夫で、竹林の地下に複雑に絡み合って日々成長しています。
その地下茎のおかげで土壌がとても強くなり、土砂崩れや水害から守ってくれる効果があるのです。
竹林は霊的なパワーと驚異的な成長力でわたしたちを守ってくれているのです。
中の空洞には神が宿っている
竹取物語が太古から存在しているように、霊的なパワーは竹の空洞にこもっていると言われています。竹は樹木のようでそうではなく、草とも違うためとても不思議な植物のため神聖化されてきました。
竹取物語が何年前に作られたお話なのかははっきりとしていません。
おそらくは西暦900年ぐらいの物語とされており、日本最古のファンタジーストーリーの題材にされている竹は、解明できないほど太古から神聖なものとされてきたようです。
■関連ツイート■
竹林の道わず
— まと松 (@_mato_ryoshika) 2016年3月25日
神聖な感じ(小並感) pic.twitter.com/mU99yMgHWN
神聖な竹林らしいから写真とったよ pic.twitter.com/0wk3WEoPjy
— ゆーき (@yuushun09042) 2015年12月28日
ちがうんだ竹林ってなんかものすごく神聖な場所なんだ
— あくたもくた (@mokuta_) 2015年12月1日
青蓮院の庭の奥、階段を登るとある日吉社。静かで神聖な雰囲気のある所です。鳥居をくぐり参拝していると風が吹き、周りの竹林が揺れ葉が舞って、それが涼しげで綺麗でした?肝心な社の写真がないですが?春秋の夜間拝観の時はさぞ綺麗な事でしょうね。 pic.twitter.com/WAKIbjcc7v
— 十朱京夏 (@3fuji_9stars) 2015年7月5日