ポルトガルやスペインといった大航海時代世界の中心であった国々では「新年が明けた瞬間にブドウを食べる」という文化があります。
日本にも新年が明ける直前に年越しそばを食べるという文化がありますが、やはり日本以外にもあったんですね。
日本の年越しそばは細く長く生きられるようにという「願い」が込められたものですが、
ポルトガルやスペインの年明けの瞬間にブドウを食べる行為は「この年の運勢を占う」というとても興味深いものです。
スペインやポルトガルはブドウの産地
ワインの一大産地として有名なスペインやポルトガル。ブドウの生産もスペインはワインで有名なチリよりも多くなっています。
お酒と言えばワイン、というのが当たり前のスペインやポルトガルではブドウの生産にはとても敏感のようですね。
またブドウを保存食にした「干しブドウ」はポルトガルやスペインで生まれ、世界中に伝わってきたと思われます。
新年が明けた瞬間に12粒のブドウを食べる!?
スペインやポルトガルでは年明の瞬間、12時に街の鐘が12回鳴らされます。その鐘の音に合わせて1粒ずつ計12粒のブドウを食べるのです。
とても面白い文化ですね。
皆で「あけましておめでとおう!」と言う前に鐘の音に合わせてぶどうを食べるなんて文化、世界中どこを探してもここだけだと思います。
では、ブドウを鐘の音に合わせて食べることでどのような意味があると思いますか?
12粒のぶどうは12か月を表している
新年が明けた瞬間は12時なので12回時計台の鐘が鳴るのは当然なのですが、それに合わせて食べる12粒のブドウは「その年の12か月」を表しているそうです、とてもシンプルでわかりやすいですね。
日本の年越しそばは願掛けですが、この12粒のブドウも12か月すべての月で健康にいられるようにという願掛けや祈りの意味が強いようですね。
ブドウが酸っぱかった月は注意しましょう!?
12粒のブドウが12か月を表しているとのことでしたが、その12粒の中に酸っぱいブドウがあればその月は注意しようという言い伝えもあるようです。例えば10番目のブドウが酸っぱかったら「10月の健康状態には気を付けましょう、なにか起こるかもしれないぞ」という感じです。
とても面白くできていて日本でも真似をしてみたくなってしまいますよね。
@angelamuti
— ココまる (@naconaco85) 2016年1月7日
はい!!
ぶどう持参でスペイン広場へ行き、花火とともに新年を迎えました(^^) pic.twitter.com/AcWGsell21
関連ツイート
カウントダウンには、ぶどう以外にもパーティーコーン(三角帽子)や吹き戻しもマストアイテムです。スーパーなどでもセットになって売っていたりします。#日本人のためのスペイン語 #スペイン #大晦日 #新年 #カウントダウン pic.twitter.com/JQcLRaZImr
— Supeingo日本人のためのスペイン語 (@Supeingo_o) 2016年1月1日
スペイン、たったいま新年を迎えました。葡萄アップアップで食べ終わった。 pic.twitter.com/aKu8GmlKc0
— ビビ山ビビの介 (@6i6i6i3) 2015年12月31日
スペインでは新年に変わる直前に鳴る鐘の音に合わせ、12粒の葡萄を食べるLas 12 uvas de la suerteという慣習があります。制限時間があるので事前に皮を剥き剥きしとくが吉なのであります。2016年になるまであと1時間 pic.twitter.com/Af8URb1NVg
— ビビ山ビビの介 (@6i6i6i3) 2015年12月31日