勇ましいイメージの強い猪。
古来より、作物の神、山の神として神聖な動物として。時には健康の象徴として親しまれてきました。
今回は健康面が気になる方必見。猪の縁起の所以をご紹介します。
干支における亥(いのしし)の由来
「亥」は、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされます。後に覚えやすくするために「猪」という感じが当てられました。猪の肉は、万病を防ぐとされ、無病息災の象徴とされています。
山の神・百姓のつくり神としての猪
現在では山から下りてきて田畑を荒らす厄介なイメージのある動物ですが、古来日本では神聖な動物として大切にされてきました。「古事記」の伝承では猪が「山ノ神」として登場。
「祝いましょうよ、猪の神様を
これは百姓のつくり神 ~」
という「亥の神(イノカミサマ)」の伝承歌まで存在しています。
猪は大事な田の神・作物の神とされてきたようです。
足腰の守護神としての猪〈護王神社(京都市・上京区)〉
※画像はイメージです歴史書「日本後紀」より。
和気清麻呂公が大隅国へ流される時、足萎えで立つことも出来なかったが、突如現れた三百頭ものイノシシの御守護により歩けるようになった。
という記述があります。
明治23年から現在に至るまで、清麻呂公 のお社である護王神社は、足腰の健康・病気怪我回復のご利益があるとして有名となりました。
陸上選手やプロのスポーツ選手なども多く訪れるそうです。
健康面が気になる方、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
イタリアでも幸福をもたらす猪が有名
イタリア、フィレンツェ。街の中心にあるメルカート・ヌオーヴォ(新市場)のロッジャ(開廊)に設置されているリアルな猪は、人々に「子豚(ポルチェッリーノ)」の名で呼ばれ親しまれています。
実はレプリカで本物はバルディーニ美術館に移されているそうです。
「鼻を撫でると幸運がもたらされる」というご利益が伝えられています。
日本のみならず、海外でも縁起の良い動物として知られているのですね。
猪の夢は幸運の兆し?
猪の赤ちゃんは幸運の兆しです。猪と戦う・食べると言った夢は力強さや「やる気」を表しているので、積極的に動くと良いかも知れません。
それに対して追いかけられる・襲われる・逃げるなどのマイナスの夢の場合、運気の低迷を示唆しているとされます。
少し余裕を持って、リラックスを心掛けてみましょう。
関連ツイート
♥はハートではなく、日本古来からある文様の一つで猪の目(いのめ)というものです。猪の目をモチーフにした文様で、獣の目力で魔除けの意味があるとされています。また招福の意味もあるとも言われています。とにかく縁起が良い、日本古来の文様です。
— モカマタリ (@loaobo) 2015, 11月 3
童話の里玖珠町の縁起のいい白猪とアジサイの花(o^^o) pic.twitter.com/A3RlGvOEKG
— むらさき お玉(Otama. M) (@38sun3) 2015, 6月 20
猪汁。
昨日は新年会からの新年会で、偶然の再会があったりと、モリモリの元旦でした。
縁起と景気がよい気がしてます。
豚汁ならぬ猪汁をいただき、猪年の私はテンションUP。
ちなみに今年のハッピーフードはソーセージですよ〜。 pic.twitter.com/UNT5yFnOfq
— ボルサリーノ関 (@borsaseki) 2015, 1月 2
まとめ
猪は、現在では田畑を荒らす事から厄介な動物とも思われがちですが、古来より縁起の良い動物として親しまれてきました。田畑や山の神のような、いわば生命力のシンボル、健康のシンボルとして現在でも猪の置物などのアイテムは人気ですよね。
「最近調子が悪い」という方。
見ているだけでも力が湧いてくるような「猪アイテム」で開運を狙ってみてはいかがでしょうか。