明晰夢(めいせきむ)とは、夢の中でそれが夢と気づき、夢を意図的にコントロールできる夢のことです。「自覚夢」、「覚醒夢」ともいわれています。夢を見ている状態なのも関わらず、見ている人は『これは夢だ』とわかります。しかも、五感の感じ方も、起きて活動しているときと変わらないのです。目が見え、耳が聞こえ、味もにおいもあるし、触った感触もそのまま。こんな不思議な夢を見る時の状態はどうなっているのでしょうか?明晰夢について、まとめました。
明晰夢を見ている時の状態
夢は眠っている間に通常行われる『起きている時にインプットされた考えや意識、記憶などの整理』をする準備をする役割を担っているのですが、その夢をみている状態の時に前頭葉が半分覚醒しているから起きる、ということです。『明晰夢は、レム睡眠と覚醒の性質を併せ持つ』状態ということになります。そして、どんな人が見るのか、というと、誰でも見る可能性があるということです。ある調査によると、人は平均して死ぬまでに一度は偶然に明晰夢を見るとのことです。年齢にかかわらず、比較的頻繁に明晰夢を見ることができる人もいれば、見たくて仕方なくていろいろ努力しているのに願いがかなわない人もいるようです。
明晰夢は危険?
明晰夢の実現化に心が躍りますが、やはり忘れてはいけないのがその危険性。現在、明晰夢とはどんなものか、どうするとおこるのか、がわかってきたところなので、その危険性の全貌が明確になっていないことは、お分かりいただけるでしょう。今考えられる大きな危険としては、休むべき時に脳が休んでいない状態だということです。明晰夢は、半覚醒状態の浅い眠りの時に見る夢のため、睡眠の質が悪く、脳に充分な休養を与えていません。脳は、身体的な疲れも精神的な疲れも同じく『疲れ』と認識します。
また、明晰夢の内容まで考えてみると、コントロールできるはずの明晰夢の中でうまく制御ができなかった場合、精神に多大な恐怖心を生んでしまい、『もう眠りたくない』と夢だけでなく睡眠までも忌避してしまう危険もありえます。
明晰夢の可能性
明晰夢にまだわからない危険が潜んでいるかもしれないことは置いておいて、専門家たちは、この明晰夢をどのように考えているでしょうか?とある研究者は、精神疾患者の幻覚の治療に対して効果を上げられるのではないか、というのです。具体的には、心的外傷後ストレス障害=PTSDの人々を苦しめる悪夢を、微弱電流をながすことで明晰夢に変え、夢の中にいることを自覚させ、自らの夢をコントロールしてもらい、夢の中で恐怖を克服させるという方法です。効果的な治療方法になると良いですよね。
関連ツイート
明晰夢のどこがすごいって?
すごいリアルな事。
ドン引きするくらいにはリアル。— みくに「国士無双の神」 (@mikuni810) 2016年9月7日
眼が覚める前にあれが夢だと気付いていればきっと今頃私は明晰夢を見て幸せな夢生活を送っていたのであろう…( ˘ω˘ )
寝るに寝れなくなっちゃったじゃん。今日の朝は台風が本格的に関東に来る前にコンビニで用事を済ませたいのに起きれなくなっちゃうじゃん。夢に出た知らないカップル恨む()— いろあ (@i6__a) 2016年9月3日
昨日、久々に明晰夢みれた。
自由度低かったけど宙に浮いたりして気持ち良かったなー。
前見たときはプール出して飛び込んだり飲み物飲んだりなんでも出来たけど、今回はそういうのはうまくいかなかった。また夢が二重になってて起きたら頭が痺れてた。
— PABLO JAPAN (@BACK_to_APRIL) 2016年9月2日
俺この明晰夢ってやつ、見れるんだけど危険なの? pic.twitter.com/Pjf09s6uiQ
— At_空白 (@upRbs9iEW2vbsWf) 2016年8月28日
まとめ
いかがでしたか?明晰夢、図らずも専門家たちが研究を重ねる最先端のものでしたね。脳の働きについても、科学の解明を待っている部分が多いのですから当然かもしれません。