塩をまく
あなたは「塩をまく」ことを目にしたことはありますか?相撲の土俵入りの際や、お葬式やお清めの場でも今でも行われている行為です。
この「塩をまく」という行為にはいったいどのような意味、そして効果があるのでしょうか?
意味
塩というのはご存知の通り調味料です。古来から使われていたのはもちろん、特に現代では多くの人が毎日必ずといっていいほど塩を使った料理や食べ物を口にするほどです。
塩には「邪気をはらう」という効果があると古来から伝えられています、。そのため、魔よけとして塩を用いられていました。塩をまくのは清めや浄化という意味があるのです。
由来
この塩をまくという行為、元々『塩』というもの自体が自然である海から取れるもの=神からの贈り物として考えられていました。そのため、神聖なものとして扱われていたのです。
そこから神聖な塩で邪気を払う…と古くから伝えられ、今日まで伝えられていたのです。
どんな時に塩をまく?
邪気を払う「塩をまく」という行為。これはいったいどのような場合に行うのでしょうか?現在でも行われている「塩をまく」という行為、それが行われる時はどのような状況なのか紹介します!
苦手な相手がきたとき
古くから、自分にとっていやな相手=邪気をまとった人物として考えられていました。そのため、自分にとって嫌な人物が家に訪れる際には塩をまいて邪気を払うという意味で塩がまかれていたのです。
さらに、単に邪気をはらうだけではなくもうその嫌な相手が来ないように…という意味も込められていたとされています。
相撲の土俵入り
相撲では、力士の土俵入りの際に塩をまきます。これは伝統的な行為で、現在も当然のように行われています。
これを行うのは、土俵は神聖な場所とされていたためです。そのため土俵入りの際に、土俵を清めるという意味で現在も行われています。
お葬式
お葬式は、亡くなった方がいるから行われます。古くより邪気というのは死という存在と近く、死に近づいてくるものとされています。参加者に邪気がまとってしまうかもしれません。
そこで、参加者が邪気を持ち帰らないように、またお葬式に邪気自体が集まらないように塩をまくのだといいます。
引越し
引越しをした際にも塩をまくことが効果的であるとされています。これは、新しい部屋に住むときにその部屋を清めて入居するためであるとされています。
部屋には前の住人が住んでいた頃の気が残っており、清掃によってみかけは綺麗になっていてもその気まで取り除くことはできません。そのため、塩をまくことが効果的であるとされています。
塩はどこにまく?
塩をまく意味について紹介してきました。では、塩はいったいどこにまけばよいのでしょうか?土俵入りの際などでしたら創造はつきますが、自分でまく場合となるとどうすれば良いか分かりにくいですね。
特に個人で塩をまく場合に最も多いのが家です。家に塩をまくとき、どこにまくのが適切なのでしょうか?
家の周り
塩をまくという行為は、邪気を払うだけではなく、邪気がよってくるのを予防するという効果もあります。そのためにも家の周りに塩をまくことで、邪気や悪運といったものをあらかじめシャットアウトすることが出来ます。
一点気をつけなければならない点が、邪気は塩を通ることが出来ず結界のような役割を果たします。邪気が家になければ良いですが、室内に邪気がある場合はその邪気を家にとどめてしまうため、必ず部屋内に塩をまいて邪気を払ってから家の周りに塩をまきましょう。また、家の周りに塩をまくときは時計周りにまくことが大切です。
時に玄関周りは入念に
家の周りに塩をまくとき、特に玄関周りは入念に行いましょう。玄関は人が出入りする場所です。そのため邪気も出入りしやすい場所です。
玄関に入念に塩をまくことで、邪気が入り込むことを筆具ことができ、運気のアップも期待できるのだといいます。
水周りはNG
気をつけなければならないのは、トイレやお風呂などの水周りに塩をまくのはNGです。トイレなどは邪気が溜まりやすそう…といったイメージを持ちますが、厳禁です。
水周りにはそれぞれ、神様が住むといわれています。そこに塩をまいてしまうと、せっかく住み着いた神様を追い出すことになってしまいますので、運気が下がってしまうのです。
塩をまいたあとには
塩をまいたあとに必ずしなくてはいけないことがあります。それは、体についた塩を綺麗な流れる水でしっかりと洗い流すことです。
塩は邪気を払いのけますが、体に付着した場合はそれを綺麗に流すことで邪気をはらうことが出来ます。このとき、お風呂に入るなどだけではダメで、川や蛇口などどれでも構いませんので流れる水で洗い流すことが大切です。
塩の他の意味
塩は調味料の他に邪気をはらうという意味を持ちますが、それだけに留まりません。スピリチュアルでは他にも様々な意味を持つので、紹介します。
盛り塩で人を呼ぶ
お店の入り口の近くに塩が盛られているのを目にしたことはありませんか?塩は邪気を払いますが、出入り口にその塩を盛ることで運気・人を呼び込みます。
商売運も上がり、多くの人も呼び込んでくれるので、商売繁盛を願ってお店の出入り口に塩を盛ることが多いのだといいます。
盛り塩には、塩をまくのと同じく邪気を寄せ付けないという意味もあります。お店の経営不振などを防ぐという意味も併せ持っているのです。
海外では?
これまで紹介してきたとおり、日本では古くから厄払いの意味を込めて塩をまく行為は広く伝わってきました。では、日本ではない海外では「塩をまく」という行為は特別な意味があるのでしょうか?
日本だけに留まらず、欧米諸国でも塩は特別な意味を持っています。「霊・邪気を吸ってそれを払う」という日本と似た意味で用いられていたようです。盛り塩を行っている所は少ないですが、悪霊払いなどとして古くから用いられていたようです。
塩で気持ちをリフレッシュしよう
塩をまく意味や由来・効果を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?塩は邪気を払い、予防し、結果運気をあげてくれます。
過信しすぎには禁物ですが、「最近なんだかついてない…」そう感じたときは塩を家にまいてリフレッシュするのも手です!