「マルチタスク」という言葉が最近よく聞かれるようになりましたが、もともとはコンピューターなどが一度に複数の作業をすることを「マルチタスク」と呼んでいたのですが、いつの間にか人間の仕事でも同時に複数の仕事をこなすという意味で用いられるようになりました。
確かにマルチタスクでいくつもの仕事を同時にてきぱきこなせる人にはあこがれるかもしれません。
でも実は本当にマルチタスクとして同時進行をしている人はほとんどいないのです。
今回は仕事運をアップさせる「マルチタスクの本当の意味」について解説したいと思います。
仕事で一度にたくさんの事をしようとして逆に効率を下げてしまっている人や、仕事場の同僚がてきぱきと複数の仕事をこなすのを見て悔しい思いをしている人などは参考にしてみてください。
完全に「マルチタスク」で仕事をしている人はほとんどいない
仕事を複数てきぱきとこなせる人を見て「この人はマルチタスクで仕事をしている」という感じの尊敬の目で見ているかと思いますが、実は複数の仕事を同時にこなしているようで別々に仕事をしている人がほとんどなのです。一件同時に複数の仕事をしているように見えますが、時間をしっかり決めて集中力をうまくコントロールして一つのことに集中する。
そしてその後一度脳を休ませて別の仕事に取り掛かると言ったように「時間と集中力」をうまくコントロールして複数の仕事をこなすというのがマルチタスクで仕事ができる人のほとんどが実践している事なのです。
集中力は長くは続かないことを頭に入れておきましょう。
人間が本当に集中できる時間は30分から1時間ぐらいだと言われており、集中力というものは長くは続きません。その集中力が続いている短い時間に仕事をした方が絶対に効率的なので、同時に2つ以上の事をやろうとすると2倍以上の時間が必要になってしまい非効率的です。
一つの事を集中してなるべく短い時間で終わらせ、その後少し休憩をはさんで脳を休ませ、次の仕事をするというやり方が一番効率的なのです。
人間の脳はコンピューターではありません。
人間の脳はコンピューターとは全く違い、もともと複数の事を同時にこなすようにはできていません。ある調べでは人間は2つのタスクを同時に行うと、それぞれのタスクの生産性は2分の1になるどころか5分の1にまで低下してしまうという実験結果が出たのです。
現在はマルチタスクを得意とするパソコンを使って仕事をすることが多く、メールを見ながらほかの仕事をするという人も多いかと思います。
ですがそれでは作業一つ一つの生産性が落ちてしまいますので、メールチェックの時間と作業時間を分けて考えることが大事ですね。
マルチタスクをこなすために「作業の見える化」が大事
マルチタスクをこなさなければいけない場合、同時進行ではなく1つずつこなした方が効率的だという事は前述しましたが、たくさんの仕事を抱えているのが現代人だと思いますのでそれらを一つ一つこなしていくために「作業の見える化」をすることが大事だと言われています。いわゆる「TO DO リスト」がちゃんと箇条書きで常に見やすい場所にある状態だと仕事の優先順位やスケジュールを決めやすく、生産性を高めるのに役に立ちます。
■関連ツイート■
あー肩が凝って死にそう。会議室の椅子で1日仕事しちゃいけないのかな。。。打ち合わせなのにメール打ったりするマルチタスクに無理があるのかな‥‥。これだけがつらい。
— ぱお (@t_pao) 2016年7月19日
@naokure 男はマルチタスク処理は無理ですよね。目の前の仕事にすべての処理能力を集中しちゃうから。買い物もすべてをメモにリストアップして置かないと、必ず忘れるものが出ますwだからミスや処理忘れが起きないような工夫をするしかありません。
— 佐藤 正 (@manngakaki) 2016年8月7日
マルチタスク対応してないから
— ひろみちおにーさん (@hiromitsu922) 2016年7月10日
自分の仕事しながら新人教育するの無理だよぉ……ふえぇん
仕事量がキャパ超えてて気が狂う。今大小合わせて20件くらい同時進行なんだけど、元々単細胞な頭だからこれ以上のマルチタスクは無理なんだぜ。一般的な会社員ってどれくらいの仕事を同時進行で回してるんだろうか。なんだか仕事ばっかりの人生で鬱になりそうだ。
— カヱル王子 (@frog_ohji) 2016年6月6日